学力向上委員会のほぼ毎日日記。千葉市中央区の超小さな塾から脈絡もなく発信中です。
結局
塾の役割は管理
と言える。
管理ってなんだかカタ苦しくて
自主性を奪って軍隊みたい・・・
なんて思われがち。
そりゃさ、
中学生全員が
自主的に目標を設定し
自主的に計画を立て
粛々と勉強を進め
どこで得点するか狙いを定め
自分で弱点を補強し
自分で捨てる問題を選別し
得点源はかならず取り
テストのあとは結果を分析し
次のテストに向けて
前回の取り組み以上の取り組みを開始・・・
なんて、できりゃあイイよ。
で、できるかい?
できないよォ~。
(大学合格を目指す高校生はできる子が多いけど)
【㊦に続く】
《前編からの続き》
過大評価もイカン。
前編に書いた理由で
点数が取れちゃう場合が多い。
学校テストできるから
よし、中学受験だ!
は、いいキッカケだとは思うけど
中受は小学校とは異次元の戦いだから
よくよく調べてから入った方がイイ。
小学校のテストで
点数を取りに行くのはイイけど、
中受しないなら
その子の勝負は高校受験なんだから、
目先のことを求めすぎて
計算ばっかり
型にはめる一行問題ばっかり
やってるのはかなりキケン。
【考えない子】を
じっくり育ててるだけ。
小3まではこの方法でイイけど
小4からはどうかしら?
考えないと一定以上には行けない。
小学校ではキソをつくる。
分数の意味ってなんだ?
計算の順番はどうだ?
なんでその文章題はそう解くのか?
その問題はなにを糸口にするのか?
中学からドカンと飛躍するための
知識の理解と定着
考えの土台づくりがキソ。
大人はその子のコレからを考えて
力点をどこに置くか決めるべき。
自信のない子は
小学校テストで自信を持たせる。
実際小学生は自信を持つ。
それで大人も終わってしまうのはいけない。
大人はそのテストをちゃんと捉える。
結果が良くても悪くても
打つべき手を的確に打つ。
うまく使えば効果アリ。
そうじゃなければ悪影響無限大。
すべて大人にかかってる。
それが小学生のテスト。
小学校のテスト。
気をつけなきゃいけないのは
テストの結果を
大人が
どう捉えるか?
点数だけ見て
よくできた!スバらしい!安心だ!
はイマイチだなァ~と思う。
(もちろん大いにほめて、やる気にさせるのは大賛成!)
問題の意図がわかってなくても、
ふたつの数字をかけたり割ったりして
答えを決めてる可能性がある。
理屈がわからないまま
先生に教えてもらった型にはめて
解いてる可能性もある。
単元横断の複合問題がないから
それは可能なんだなぁ~。
深く考えなくてもどうにかなっちゃう。
だから、
大人がその子とやり取りして
テストの考えた跡と解いた跡を見て
ちゃんと判断すべき。
ゼッタイそうすべき。
考えて解いてないなら、
小5の「割合」でまず崩れる。
そのあと各単元の
文章題とチョイひねり問題で
大きく崩れる。
コレもスルーしちゃうと
小6の終わりまで崩れは拡大し続ける。
中1の前期中間はどうにかなるが
早くも前期期末にはどうにもならなくなる。
気が付けば苦手な箇所に
適切な対処ができる。
苦手は苦手のままかもしれないけど、
苦手って認識するのは
「大丈夫。できるよ~」って
勘違いの子よりずっとずっとイイ!
この勘違いはかなりヤバイ。
《後編》に続く
その子の成績を上げられれば
なにやってもイイ。
一斉指導とか個別指導とか
カタチありきでその子と向かい合うのではなく、
その子のためのカタチをつくっていけばイイ。
授業はその子に必要なモノができればイイ。
それが動画だって対面だってイイ。
その子の今の力量や
コレからの目標がわかっていれば、
今すべき授業はハッキリする。
5分で終わることもあるし
60分お話ししなきゃいけないかもしれない。
先取りで動画を観るときもある。
先週は数学メインだったけど、
今日は質量%濃度の計算メインで、
今週2回目の授業は歴史とか。
その子その子で必要なモノも
成績を上げる戦略も違う。
この教科!ってしばるなんて不思議。
その子にプラスになれば
自由自在に何でも授業。
宿題もそう。
その子の力量、部活の忙しさ、メンタルから
宿題は一人ひとり
中身も量も変えるべき。
宿題確認だってそう。
サラッと済む子もいる。
なかなか質問できない子
質問するしないが決められない子もいる。
そんなときは
コチラが質問出るように誘導することが必要。
「コレわかってなかったんだ~」
って質問した子が
気づくように誘導すべき。
授業のあとに「質問ある?」なんてカタチはいらん。
一斉でも個別でも質問できない子はできん。
自習ももちろんそれぞれ。
自習の内容も自習の日時も
イチバン効果的なカタチにすべき。
短時間で2~3日自習がイイ子もいれば、
長時間できる子もいる。
リスニングや作文が弱い子は
その自習時間に毎回取り組めばかなり変わる。
授業と自習と宿題(家庭学習)を
今週1週間
定期テストまでの2か月間
入試までの1年間と
ずっとこんなカンジで
その子のためになることを
なんでもするのが塾。
カタチじゃないよね。
資本主義だって社会主義だって
みんなが幸せになるための主義でしょ。
それがその主義を守るために
みんなが不幸になったら本末転倒。
塾もそう。
その子のしあわせ!!
結果カタチができる‼
コレが塾のあるべき姿。
個別指導塾は
その子にピッタリの授業を提供してるから
全員に同じ授業の一斉授業塾よりイイ・・・
でも、ホントにそうかな~って思う。
使っているテキストは生徒みんな同じ。
(FC塾は本部からテキストを指定されてる)
同じテキストを
マニュアル通りに進めるから
話している内容も同じで
出す宿題も同じ。
かろうじて
進むスピードはそれぞれってのはイイ。
その場で質問できるのもプラス。
でもさ、
そもそも質問するって
けっこうわかってる子だからできる。
わかんないなァ~って子は
「そんなもんなんだろう」って
自分のなかでムリヤリ納得しちゃう。
質問は教える側が導き出すモノだよね。
ココまでくると思う・・・。
よくある個別指導塾って
一人を相手に一斉授業してるだけ。
(もちろんぜんぶの塾がそうではないです~)
コレでは個別指導の価値はないかな~。
で、それ以上にマズイのは
単科指導ってこと。
定期テストも受験も5科で勝負。
数学苦手なら平均点狙いのキホン重視で
社会で点数を取って順位を上げようって作戦、
単科指導塾じゃ視界にすら入らない。
結論として
従来の個別指導ではもの足りない
となってしまう。