学力向上委員会のほぼ毎日日記。千葉市中央区の超小さな塾から脈絡もなく発信中です。
あとは覚えるだけです!
ってよく生徒から出てくる言葉だけど、
コレってけっこう危険。
ただ覚えただけじゃ
答案用紙に正答は書けないよね。
たとえば「ペリー」って覚えたって、
幕末に浦賀沖に来航した人は?
アメリカ大統領の親書を携えてきた人は?
アメリカ東インド艦隊司令長官は?
捕鯨船の寄港地として開港を求めた人は?
日米和親条約を結んだ人は?
泰平の眠りを覚ます上喜撰・・・でうたわれた人は?
いろんな問われ方するけど、
「ペリー」覚えたからって全部に対応できん。
ペリーの目的や時代背景、
その後の展開を理解してないと
せっかく覚えた「ペリー」は出て来ん。
結局必要なのは「理解」
暗記系の社会も理解があってこそ。
社会の伸びが悪い原因は
「覚えるだけ」のせいかもしれません。
たくさん問題を解かせるのはイイ。
だけど
間違えたときに
なぜ間違えたかをハッキリさせずに
解かせ続けるのはダメ。
その子のアタマの中で
「このパターンで問題が出たら
こういう式にすれば正解になる」という
理解抜きの解法で乗り越える
ことを覚えてしまうから。
とにかく問題解かせればイイ作戦は
こんな理由でダメ。
表面上はわかりませんよ。
そのあとずっとマルが続くから。
でも、その理解の上に成り立つ
新しい内容に行ったときズッコケます。
そのときズッコケなくても
中学に入ってからズッコケます。
でも本人はそのズッコケの原因をなんだかわかりません。
わかるわけがないんです。
だってずっとそう勉強してきたんだから。
残念ながらそんな子は
入試で難問を解くことは
キビしくなります。
考えない小学生が
ある程度のところで伸びが止まるのはそのため。
お母さん、コレ明確です。
英語がダイジなのはもちろんだけど、
小学生の英語の勉強は
小学校の英語で十分って思う。
教室で中1から英語を勉強するけど、
英語で困っている子を見た子がない。
だから
英検を取ることにチカラを注ぎ過ぎて
土台スカスカの英文法を作るのは疑問大。
モチベーション上げるためにはナイスだけど、
そもそも英検4~5級は
高校受験で加点にならない。
中学生用のテキストを使って
小5に関係代名詞を教える意味もわからん。
そんな子に関係代名詞って何か聞いても
まったくわかってない。
そりゃそうさ。
言語への認識の薄い小5の子に
そんな高度な内容がつかめるわけない。
年齢相応の内容ってあるのよ。
価値あるな~って思うのは
外国人の先生と英会話すること。
コレは英語に慣れるからゼッタイいい。
英語に慣れるって学ぶものじゃないからね。
中学校に行ったら
テストのリスニング問題取れちゃうね。
英語に慌てることはない。
志望校合格のために今何をすべきか?
(=今何をすべきでないか?)
お母さん、それ明確です。
自学自習には限界がある。
国語はとにかく問題を解いて
チカラをつけるなんてムリ。
なぜその選択肢になったか?
記述はどこまで書けば正解か?
問題集についてる解答解説を読んでも
合点いかないことがほとんど。
(紙面が限られてるから仕方がない)
そもそも文章の読み方が
筆者の考え方を探るんじゃなくて、
その子なりの解釈になっていることもある。
作文はどうする?
ただ書き続けてもイイ作文は書けない。
自学自習には限界がある。
意識の高い高校生は問題ないけど、
中学生に自学自習は厳しい。
見誤ってはいけない現実です。
お問い合わせいただくたびに
驚かれちゃいますが、
ウチは
中学生に5教科を
1人のオッチャンが教える塾です。
定期テストも入試も5教科で勝負するから
1教科だけ塾で勉強するのはどうなの?
苦手な教科はなかなか伸びないよ。
だったら苦手な教科は標準まで戻して
得意な教科はもっと得意にして
まあまあ得意な教科は得意にすればイイのさ。
この絶妙なバランスをとるのが塾の仕事。
1教科だけ塾に行くなんて!
国理社は自学自習なんて!
5教科に同じチカラ入れるなんて!
だれもバランス調整しないなんて!
当然の帰結として
このカタチになるんです。